八十八夜
< 5月1日、『八十八夜』を迎えました。
八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節のひとつ。
立春を起算日(第1日目)として
88日目(立春の87日後の日)にあたります。
数十年以上のスパンでは、
立春の変動により5月3日の年もありますが、
閏年なら5月1日。
今年は閏年(うるうどし)ですね。
八十八夜に摘んだ 新茶は
不老長寿の縁起物とされ、
香り高く、健康に良いとも
言われています。
今年県内の1番茶は、例年より生育がやや遅く
これから生産のピークを 迎えるそうです。
お茶の摘み採り方法は、
大きく『手摘み』と『機械摘み』に分けられます。
特に、一番茶の新茶は “手摘みする!”
そう思っていませんか?
♬『茶摘み』歌
1
夏も近づく 八十八夜
野にも山にも 若葉が茂る
あれに見えるは 茶摘みじゃないか
あかねだすきに すげの笠
2
日和つづきの 今日この頃を
心のどかに 摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ
摘まにゃ 日本の茶にならぬ ♪
この歌にあるように、
50年前は ほとんど手摘みでしたが、
今は機械の進歩で かなり高品質なものができる為
そのほとんどが 機械摘みになっています。
手摘みは たくさんの人手と時間がかかるので、
現在は 品評会用に行われるとか。
更に今年は、新型コロナウイルス対策も必須。
茶摘み娘も不足。
『手摘み』は、とても貴重です。
さて、
先日は1日に続けて 2度の「茶柱」に大興奮!!
そして…
二度あることは三度ある?
嬉しい まさかの『w 茶柱』でした。
ミラクル!!
「お茶」と言えば…緑色
【 カラーセラピーの視点より 】
■緑色の性質
緑色は、「沈静色」の性質を持っています。
< 沈静色 >
緑色は、沈静色の青と 興奮色の赤の
ちょうど中間の色で、
心のバランスも中間に 整えてくれる効果があります。
自然に多い色でもあることから、
見ていて気持ちが リラックスします。
また、心が穏やかになって安心感が生まれます。
■緑色の心理効果
緑は自然の植物を イメージさせる色です。
見ているだけで 木や森、草原の風景や
自然の香りを 思い出させてくれ、
心と身体を リラックスさせてくれます。
家事や仕事などで疲れた時や
穏やかな気持ちで過ごしたい時に、
自宅や職場のインテリアとして
植物などを 取り入れると効果的です。
また、目の疲れを取るのにも 効果的な色です。
長時間のスマホやパソコンの 作業の合間に、
窓の外や写真で撮った 自然の風景を見れば、
自然と目がリラックスしていきます。
新緑の爽やかな季節ですが、
2020年外出自粛中 のGW(ゴールデンウイーク)は、
「ステイ ホーム週間」。
色と香りの両方を楽しめる緑茶について
改めてご紹介。
< リラックス効果 >
最近ではお茶のペットボトルが増え、種類も多く、
手軽に飲むことができるようになりました。
ですが、皆さん。急須のお茶を飲んでいますか?
急須でいれたお茶とペットボトルのお茶では、
味と香りがまったく違います。
それと同時に、
含まれる栄養成分の量も全然違うのです。
< 緑茶の代表的な成分と効果・効能 >
主な成分 |
味 |
効果・効能 |
カテキン |
渋み成分 |
血中コレステロール・体脂肪率の低下 がん予防 血圧・血糖値上昇の抑制 抗酸化作用 抗菌・抗ウイルス作用 アレルギーの抑制 口臭・虫歯の予防 |
カフェイン |
苦み成分 |
覚醒作用 持久力の増加 二日酔いの防止 利尿作用 |
テアニン |
うまみ成分 |
神経細胞の保護作用 リラックス作用 血圧の上昇抑制 |
この他にも、
ダイエットや美容効果・アンチエイジングにも
よいといわれていますが、その効果が期待できるのも
急須でいれたお茶です。
急須でお茶をいれると、
茶碗の底に粉のように細かい茶葉が沈殿します。
その沈殿物にこそ、
お茶の栄養成分が豊富に含まれているんです。
ですがその沈殿物は日持ちしにくいもので、
ペットボトルの緑茶飲料を作る際、
沈殿物はすべて除去してしまいます。
大事な栄養成分はほとんど含まれておらず、
保存のための添加物が入っているのが
ペットボトルのお茶なんです。
< 粉茶と粉末茶 >
お寿司屋さんの「あがり」で使用されるのは
「粉茶」といって、煎茶を作るときに出る
細かい茶葉を集めたもの。
濃い味わいは細かい茶葉によるものなのです。
殺菌力の強いカテキンが多く含まれており、
生もののお寿司と組み合わせることは
理にかなっているといえます。
同じ「お寿司」でも、
回転寿司の卓上にある粉にお湯を注いでいれるのは
「粉末茶」といって、茶葉を粉末にしたものです。
スーパーでも販売されていますが、
使用する茶葉の違いや添加物の有無など、
いろいろな種類があります。
急須でお茶をいれた場合、
抽出できる緑茶成分は3割ほど。
残りの7割は茶殻に残ってしまうのに対し、
粉末茶の栄養価は、緑茶成分をまるごと摂取できます。
湯呑みに入れてお湯や水に溶かすだけでなく、
パンやスイーツなどに取り入れた料理のレシピもあります。
手軽に摂取できて、
栄養価も高い粉末茶は高い健康効果が期待できることは
ご理解いただけたでしょうか。
次は、同じ粉末のお茶でも別格、
『抹茶』とはどんな違いがあるか紹介します。
< 抹茶とは ~緑茶との違いと健康効果・効能~ >
最近では海外でも「Matcha」と認知され、
某有名なコーヒーショップでも
抹茶を使用した飲み物が数多く取り扱われるほどです。
玉露と同様に、20日以上覆いをした畑で栽培した
茶葉を蒸した揉もまずに乾燥させた碾茶てんちゃを、
茶臼で挽ひいたお茶です。
茶葉をまるごと使用しているため栄養価が高く、
お菓子や料理にも幅広く活用されます。
■抹茶に含まれる主な成分と働き
先ほど紹介した緑茶の
[カテキンの抗酸化作用やアンチエイジング効果]
[テアニンのリラックス効果]
[カフェインの脂肪燃焼効果]といった代表的な成分と効果が
より多く摂取できるほか、
次のような茶葉の豊富な栄養成分もすべて摂取できるため、
スーパーフードといわれています。
フッ素 |
虫歯予防 口中消毒効果 |
γ-アミノ酪酸(GABA) |
リラックス効果 血圧低下作用 |
サポニン |
抗インフルエンザ効果 |
クロロフィル |
デトックス効果 |
食物繊維 |
便秘改善 ダイエット効果 |
抹茶に含まれるさまざまな栄養成分の中でも、
とくに注目したいものがテアニンです。
テアニンは、
お茶のうまみ成分で全ての緑茶に含まれていますが、
栽培方法や栽培時期によって含有量が異なり、
高級茶と呼ばれる緑茶ほど多く含まれています。
抹茶には、一般的な緑茶に比べ、
10倍ものテアニンが含まれています。
緑茶を飲むとほっとする…そんな経験はありませんか?
実はこれ、テアニンによる癒し効果にだといわれています。
テアニンはストレス状態にある脳の興奮を抑え、
神経を鎮める働きがあります。
それと同時にリラックス成分を増やすとされていて、
睡眠改善効果もあるそうです。
また、血行を良くする効果もあるので
冷え症の予防にもなります。