石塔建立

石塔建立 ( 棹石、上台、中台、芝台、水鉢、花立、香炉 )
石種 真壁小目(まかべこめ)(国産茨城県)
今回のご依頼は外柵を既にお持ちのお客様で、石塔を既存の色味に近い石で建てたいとのご希望でした。
近年国産の石で建てる方が少なくなってきておりますが、石の性質や経年劣化等をご説明するなかで、茨城県産の真壁小目をお選びいただきました。
やはり国産の石の持つ魅力は、その仕上がりの美しさにも現れていると感じます。施主様の想いを形にするお手伝いができましたことに感謝致します。
<真壁小目> 産地と石材物性データ
茨城県西部に位置する常陸三山(関東の名山 筑波山、加波山、足尾山)、そのふもとにある桜川市真壁町や大和地区(旧大和村)の一帯に眠る硬質で堅牢な岩石。それが「真壁石」です。石英・長石・黒雲母からなる花崗岩で、およそ60万年も前にできたといわれ、明治期までは「こみかげ石」や「常陸小御影石」と呼ばれていました。
優しい石目、飽きの来ない表情と、変化・キズが出にくい品質。
関東北陸地方で建墓数No.1の常陸の銘石。白色または薄青、薄黒を帯びた白色をしており硬質で吸水率も低い。研磨すると光沢に優れており光沢の持続性も極めて良いため墓石材として最適。日本の石材の三大産地といわれる庵治(香川県)・岡崎(愛知県)・真壁(茨城県)の中でも、「真壁石」はその飽きのこない表情、変色、キズが出にくい品質、そしてなによりも豊富な産出量に支えられた品質の安定性において、北陸のこの地で古くから多くの石材店・御施主様に支持され続けています。その中でも粒子の細かい“小目”といわれるものは、石英の含有量が多く、堅牢で経年変化にも強いといわれています。
※お墓の立地条件において小型クレーンが使えない場合、写真のような三又を使って建立する古くからの方法を取ります。