「もっとこう生きればよかった」人生の最期に多い5つの後悔
目次
「もっと自分らしく生きればよかった」
「大切な人に、気持ちを伝えておけばよかった」
人生の最期が近づいたとき、人は何を思うのでしょうか。
オーストラリアで終末期の人々を支えてきたブロニー・ウェアは、看取りの経験を通じて、患者たちが語った後悔に共通点があることに気づきました。
その内容をまとめた書籍が『死ぬ瞬間の5つの後悔』です。
そこに挙げられているのは、「もっとお金を稼げばよかった」「もっと有名になればよかった」という後悔ではありませんでした。
多く語られたのは、自分らしさ、家族との時間、素直な気持ち、友人とのつながり、そして幸せに関する後悔です。
この記事では、5つの後悔を紹介しながら、後悔を減らすために今日からできることを考えます。
※本書は著者の看取り経験をもとにした回想録であり、すべての人に当てはまる科学的な調査結果ではありません。しかし、自分の生き方を見つめ直すための大切な問いを与えてくれます。
📖『死ぬ瞬間の5つの後悔』
『死ぬ瞬間の5つの後悔』は、作家ブロニー・ウェアが、終末期にある人々を支えた経験から得た気づきをまとめた書籍です。
著者が患者へ「人生で後悔していることはありますか」と尋ねると、似た内容の答えが何度も語られたといいます。
人は元気なうちは、仕事、お金、世間体、毎日の予定に追われます。しかし、人生の終わりが見えたとき、それまで重要だと思っていたものの順位が変わることがあります。
最期に大切になるのは、どれほど多くの物を持っているかではなく、どのように生き、誰を愛し、どのような関係を築いたかでした。
①自分の本心に沿って生きればよかった 🌱
一つ目は、周囲から期待された人生ではなく、自分の気持ちに正直な人生を選べばよかったという後悔です。
私たちは、家族や職場、世間からの期待に応えようとします。
「失敗したら恥ずかしい」
「反対されたくない」
「自分だけ違う道を選ぶのは怖い」
そのように考え、本当にやりたいことを諦めてしまうことがあります。
もちろん、責任を投げ出して自分の希望だけを優先すればよいという意味ではありません。周囲を大切にしながら、自分の気持ちも無視しないことが大切です。
今日からできること
- 本当は何をやりたいのか書き出す
- 他人の期待と自分の希望を分けて考える
- 小さくても興味のあることを始める
- 無理なことには「できない」と伝える
- 自分で選んだと思える時間を増やす
人生を一度に変える必要はありません。小さな選択から、自分らしい人生へ近づくことができます。
②仕事ばかりに時間を使わなければよかった ⏰
二つ目は、働きすぎによって、家族や自分のための時間を失ってしまったという後悔です。
仕事は生活を支え、自分の能力を生かす大切なものです。しかし、仕事だけが人生になってしまうと、取り戻せない時間を失うことがあります。
子どもの成長、家族との食事、友人との会話、健康なうちにできた旅行。
お金は後から得られる可能性がありますが、過ぎ去った時間は戻ってきません。
今日からできること
- 家族と食事をする日を決める
- 休日にも仕事を考える習慣を見直す
- 忙しいときほど睡眠と休息を確保する
- 「何のために働くのか」を考える
- 大切な予定を仕事と同じように先に入れる
仕事を辞める必要はありません。仕事と人生のバランスを、自分で選び直すことが大切です。
③もっと素直に気持ちを伝えればよかった 💬
三つ目は、周囲との関係を保つために感情を抑え、本当の気持ちを伝えなかったという後悔です。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「大切に思っている」
「本当はつらかった」
伝えたいことがあっても、照れや不安から言葉にできないことがあります。
相手がいつまでもそばにいるとは限りません。伝える機会が突然なくなってしまうこともあります。
今日からできること
- 感謝を短い言葉でも伝える
- 謝りたいことを先延ばしにしない
- 相手を責めず、自分の気持ちとして話す
- 言葉にしにくい場合は手紙を書く
- 大切な人へ「元気?」と連絡する
完璧な言葉を探す必要はありません。素直な一言が、関係を変えるきっかけになります。
④友人とのつながりを大切にすればよかった 🤝
四つ目は、忙しさの中で友人と疎遠になり、その関係を大切にしなかったという後悔です。
進学、就職、結婚、子育て、引っ越しなどによって、人間関係は変化します。
「また落ち着いたら連絡しよう」と思っているうちに、何年も過ぎてしまうことがあります。
人生の最期に心を支えるのは、肩書や財産ではなく、共に笑い、悩み、時間を過ごした人との記憶なのかもしれません。
今日からできること
- 久しぶりの友人へ短い連絡をする
- 誕生日や節目を覚えておく
- 会いたい人との予定を具体的に決める
- SNSを見るだけでなく、直接言葉を交わす
- 人数より、安心して話せる関係を大切にする
長い文章を送らなくても、「元気にしていますか」の一言から関係をつなぎ直せます。
⑤もっと自分に幸せを許せばよかった 🌈
五つ目は、自分には幸せを選ぶ余地があったことに、もっと早く気づけばよかったという後悔です。
人は、慣れた環境や考え方を変えることを恐れます。
「今さら変えられない」
「自分だけ楽しんではいけない」
「幸せになれるはずがない」
そう思い込み、選べるはずの喜びまで遠ざけてしまうことがあります。
幸せとは、悩みが一つもない状態ではありません。何気ない日常の中にある喜びへ気づき、自分にそれを受け取ることを許すことです。
今日からできること
- 今日よかったことを一つ書く
- 好きな食事や音楽を楽しむ
- 他人と自分の人生を比べすぎない
- 笑うことや休むことに罪悪感を持たない
- 自分の幸せを周囲の許可だけに委ねない
小さな幸せに気づく力も、日々の習慣によって育てられます。
📝後悔を減らすために考えたい5つの質問
5つの後悔を自分の生活へ置き換えるため、次の質問を考えてみましょう。
- 今の生き方は、自分が選んだものだろうか
- 仕事以外の大切な時間を確保できているだろうか
- 伝えられずにいる気持ちはないだろうか
- もう一度会いたい人は誰だろうか
- 自分が幸せになることを許せているだろうか
すぐに答えが見つからなくても構いません。
問いを持つことによって、普段の選択や時間の使い方が少しずつ変わっていきます。
🌿終活は「今をよりよく生きる」ための準備
終活というと、お墓、葬儀、遺言、財産整理など、亡くなった後の準備を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、本来の終活は、人生の終わりだけを考えるものではありません。
- 誰へ感謝を伝えたいか
- これから何を大切にしたいか
- どのような医療や介護を希望するか
- 自分らしい供養方法は何か
- 家族へ何を残したいか
これらを考えることで、残された時間をより安心して過ごせるようになります。
元気なうちに家族と話しておけば、いざというときにご家族が判断に迷う負担も減らせます。
🪦お墓参りは家族の記憶をつなぐ時間
お墓参りでは、故人へ手を合わせ、生前の姿や言葉を思い出します。
「もっと話しておけばよかった」
「感謝を伝えておけばよかった」
亡くなった後に、そのような思いを抱くこともあります。
だからこそ、お墓参りで感じたことを、今を生きる家族との関係に生かすことが大切です。
会えるうちに会う。話せるうちに話す。感謝を伝えられるうちに伝える。
供養の時間は、亡くなった人を偲ぶだけでなく、これから自分がどのように生きるかを考える時間でもあります。
🌅まとめ|人生は今日からでも変えられる
「死ぬ瞬間の5つの後悔」が教えてくれるのは、人生を悲観することではありません。
人生の終わりから今を見つめることで、今日の選択を変えられるということです。
- 自分の気持ちを無視しない
- 仕事だけに時間を使いすぎない
- 大切な気持ちは言葉で伝える
- 会いたい人とのつながりを守る
- 自分に幸せを許す
過去をやり直すことはできません。しかし、これからの時間をどう使うかは、今日から選び直せます。
いきなり人生を大きく変える必要はありません。
大切な人に連絡する。感謝を言葉にする。少し休む。やりたかったことを一つ始める。
その小さな一歩が、人生の最期に抱く後悔を減らし、自分らしく生きることにつながるのです。


