2020年 2月の天体ショー
< 2月の天体ショー >
☆ 今月は3夜連続 「月と惑星の共演」☆
冬は 空気が澄んで
天体観測に ぴったりの季節!
2020年2月は 後半に
天体イベントが 続きます。
金星や月は、
スマートフォンのカメラでも簡単に
撮影することができるので、
楽しみが増えますね。
< 2月の満月は『スノームーン」>
2月は9日(日)
16時33分に満月を迎えます。
※北アメリカの2月は
寒さが厳しく 雪が多いため、
「スノームーン」という名前が
付いたそうです。
< 10日(月) 水星を 見つけよう !>
水星は いつも太陽に近く、
見つけるのが 難しい惑星です。
そんな水星ですが、時々太陽から
見かけ上は離れて 見える時があります。
今月の10日(月)が
ちょうど その時です。
今回は、太陽の東側に離れるので、
東方最大離角(とうほうさいだいりかく)と呼びます。
この日だけではなく、
前後1週間ほど 見やすい時期が続きます。
水星は極端には 明るくないので、
すぐには分かりませんが、
目印になる『金星』を
見つければ いいのです。
見やすい時間は 18時30分~50分頃。
西の地平線付近まで 開けた場所です。
そして、
金星が 大変明るく輝いているので、
金星から下に 目をうつすと
見つかります。
※金星の 下側に見える星は
水星より明るい星が ないので、
もし星が見つかれば それが水星です!
< 月と火星が接近 >
(19日(水)5時24分頃 南東の空(東京))
19日(水)の早朝から 明け方にかけて、
南東の低い空で やや細め月と 火星が
接近して見えます。
火星の 左下の方には
木星と土星も 見え始めます。
※月と火星の次回の接近は 3月18日(水)。
< 月と木星が大接近 >
(20日(木)5時23分頃 南東の空(東京))
20日(木)の 明け方、
南東の低い空で 細い月と木星が
大接近して 見えます。
(近くには、木星や土星が見えます。)
※月と木星の 次回の接近は 3月19日(木)です。
< 月と土星が接近 >
(21日(金)5時22分頃 南東の空(東京))
21日(金)の 明け方、
南東の低空で 細い月と土星が
接近して見えます。
日の出1時間前の高度が
5度前後とかなり 低いので、
南東の 空が開けた場所で 観察を!
※月と土星の 次回の接近は 3月19日(木)です。
< 月と金星が接近 >
(27日(木)、28日(金) 日の入り1時間後の西の空(東京))
27日(木)、28日(金)には
金星の近くに 細い月が見えます。
日の入り後の 西の空には
宵の明星・金星が、
ひときわ明るく 輝いて見えます。
日の入り直後の
まだ明るい空の中でも目立ち、
明るい金星と 細い月は
夕焼けの残る 空の中で、
美しい眺めになりそうです。
< 月の満ち欠け >
○ 2日(日) 上弦
夕方南の空に 月が見える
○ 9日(日) 満月
月明かりで夜空が明るく、星が見つけにくい
○ 16日(日) 下弦
明け方南の空に 月が見える
○ 24日(月) 新月
星を見るのに 絶好のチャンス!
< 冬の大三角 ・ 冬のダイヤモンド>
冬の夜空は 図のように
「冬の大三角」「冬のダイヤモンド」など
分かりやすい 星の並びがあります。
これらの中で、
最も明るいのが
シリウス。
プロキオンも明るく、
「冬の大三角」は 大変目立つ存在です。
そして「冬のダイヤモンド」は、
大変大きく広がっています。
この中の カペラは
頭の真上を越して やや北の空よりに。
そして
地平線付近のカノープスは、
南の 見晴らしがいいところでないと
見ることはできないそうです。
今月も 天体ショーを
楽しみましょう!
参考
ウェザーニュース
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」
今月の星空ガイド より