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富士山で溶岩の石積み崩れ発生

今年の富士山の夏山シーズンは9月10日に終了しました。

小山町の須走口登山道の起点になる富士浅間神社で同日、閉山式(町観光協会主催)が行われています。富士山の恵みへの感謝、今期の登山者や山で働く人たちの平穏無事と、翌年の盛況を祈願したそうです。

開山期全体の登山者数は前年並みだったようですが、須走口の開山日から7月末までの調査では登山者数が前年を唯一上回っており、山小屋のサービス充実と外国人のインターネット上での情報発信が登山者数上昇の要因であると、町観光協会の会長は語っています。

振り返れば今期は特に度重なる台風襲来など、天候の影響を強く受けました。今回は閉山後山小屋関係者により、山頂につながる登山道が広い範囲で崩れ落ちて塞がれているのが見つかった訳ですが、自治体の関係者は、台風24号の影響とみています。

NHKの報道によれば、斜面の石積みが崩れ、神社の鳥居がかかる登山道を大きな溶岩が塞いでいるほか、登山道わきのコンクリート製のこま犬は溶岩が当たって損傷もしているようです。

現場は山頂につながる3つの登山道のうち最も多くの人が利用する道で、来年7月からの夏山登山に影響が出る恐れがあるとして20日、富士吉田町で開かれた協議会に報告し、今後の対応を検討していくそうです。(今年は雨による水害で被災した場所が多くありました。石の種類や長年の風化、台風がもたらすような激しい状況、短い時間で多量の水分が石積みの背景に流れ込むなど、様々な悪条件で崩壊を起こしたのかも知れません。今後の原因究明と修復を見守りたいと思います。)

さて、耳慣れない「崩れ防止の石積み」について。

古くからある手法で、「ひとつの石がその周り六つの石とそれぞれかみあっていることで安定する」そうです。石の顔を見極め、最適な石を組み合わせて基本に忠実に施工されていれば崩れず、コンクリートより長持ちします。石を使う場所(石の目)にあわせ、その石が最も安定するところをみて積み上げます。何百年と崩れず続く石垣の存在は頼もしく、また美しさも感じます。(富士山の溶岩を使った石積みも、全国各地にみられるようです。「いつの時代からここにあるのか?」今後はそんな気持ちで眺めてみるのはいかがですか?)

幸いにも今回の崩落はシーズン後のこと。しかしこれから雪の季節で作業は困難でしょう。今後の修復を見守り、来年も無事に開山日を迎えられる事を祈りたいと思います。

 

 

 

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